寿永2年(1183年)篠原の戦い。平氏の方、斎藤別当実盛と源氏(木曽)の方、手塚太郎光盛との一騎打ちがあった事で有名。
敵に侮られる事を嫌い、斎藤実盛はあえて名を伏せて、自らの白髪を黒く染め、自身最後と決めた戦いに挑む。
壮絶な戦いの末、あえなく討ち取られた実盛。
手塚光盛は討ち取った斎藤実盛の首を池で洗った所、黒々とした髪はみるみる白くなったという。
首を総大将である源(木曽)義仲に差し出した所、その首は紛れもなく幼少の頃に義仲の命を救ってくれた斎藤実盛の首だとわかる。
源義仲は残酷な因縁に深く悲しみ、号泣したとか。
「むざんやな 甲の下の きりぎりす」
奥の細道より
そんな哀しい逸話を残す古戦場には長い月日が流れて穏やかな風が吹き、桜の花が優しく春の訪れを告げていました。
遠く離れた西の地で、今も哀しい戦いが続いている事。
忘れずにいましょう。
源平合戦 篠原の戦い 古戦場『首洗池』アクセス
住所:石川県加賀市柴山町(手塚町)
駐車場:あり(無料)
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