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【山中温泉】見どころご紹介 其の参【栢野の大杉】

山中温泉
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江戸時代の俳人、松尾芭蕉が日本三名湯の一つとして絶賛した山中温泉。

『山中や 菊は手折らぬ  湯の匂ひ』

西暦1689年に芭蕉が山中温泉に8泊9日で訪れた際、紀行文『奥の細道』で残した俳句です。

芭蕉が深く愛した山中温泉。

その見どころを山中温泉在住のブログ管理人Atsushiがご紹介します。

今回ご紹介させて頂くのは『栢野の大杉』です。

『栢野の大杉』は山中温泉街から南へ車で約5分。国道364号線沿いの『菅原神社』の境内にある杉のご神木です。

その歴史を探ってみると神秘に満ちたロマンに溢れています。

『栢野の大杉』の樹齢は実に2300年と推定されています。

栢野の大杉』は1928年(昭和3年)に国の天然記念物に指定されました。

また、1947年(昭和22年)には昭和天皇がお見えになり、詳細に観察された事から『天覧の大杉』とも呼ばれています。

写真右手の二又杉が『栢野の大杉』です。

この近くから縄文式土器が出土しており、さらに境内にある4体のご神木が長方形を形成している事から、これらの大杉は古代、人為的に植樹されて信仰していたのではないかとも言われています。

付近に案内板等は見あたりませんが、縄文土器の発掘場所は境内隣の山地と思われます。

その場所は現在も奇麗に刈りこまれており、かつては『栢野スキー場』として冬場は町民の遊び場となっていた時期もありました。

ところで、この付近を流れる大聖寺川をまたいだ隣町に同じ頃の樹齢と推測されるご神木『八幡の大杉』があります。

日本最古の書物である古事記の世界観を引用するとその樹形から推察して、さしずめ『栢野の大杉』は男神であるイザナギノミコト。

『八幡の大杉』は女神イザナミノミコトみたいな存在でしょうか?

あるいはおり姫とひこ星的な感じでしょうか?

想像すると歴史ロマンを掻き立てられます。

こんな逸話も残されています。

平清盛や源頼朝など平家物語に描かれた時代の事。

折しも大河ドラマ『鎌倉殿の13人』と同時期の言い伝えです。

寿永2年(1183年)6月1日。現在の加賀市篠原町で起こった源平篠原の戦いで平氏軍は大敗しました。

負傷した平氏の武士、平の馬之助は「千年の杉を目指せ。よもぎ草だんごを食べよ。」と二度に渡り観音様のお告げを聞きました。

それで馬之助は戦場より命からがら『栢野の大杉』へ辿り着きました。

そこで栢野寺(現在の菅原神社)にて『よもぎ草だんご』を食べて傷を癒しました。

その後無事に京へ辿り着いたと伝えられています。

この『よもぎ草だんご』は現在では大人気のご当地名物として愛されています。

『栢野の大杉』前の売店で営業していて、営業は4月10日〜12月10日(水・木曜は休業)です。

保存料を使用してなくて賞味期限は当日限りです。

 

この美味しさたるや、とても文章では表現出来ないところですが敢えて表現させて頂くとすれば
「トロモチさわやか~」
と言った感じでしょうか。

ところでこの『栢野の大杉』は現在も地域住民の方々が協力して手入れをされています。

近年過疎化による『栢野の大杉』の整備資金不足対策として栢野大杉保存会の方々がクラウドファンディングを立ち上げられました。

<山中温泉の限界集落> 樹齢2300年 栢野大杉を守りたい! - クラウドファンディング READYFOR
石川県山中温泉の限界集落にひっそり佇む樹齢2300年の栢野大杉。住民が減少し大杉の維持管理が困難となった今、皆様のご支援をお願いいたします。 - クラウドファンディング READYFOR

この取り組みは多くの方々の賛同を集めています。

その結果見事に目標額を達成しております。

古代日本から人々達の栄枯盛衰を見守り続けて来た『栢野の大杉』。

『栢野の大杉』は全国有数のパワースポットでもあります。

山中温泉へ来られた際は是非ともお立ち寄り下さい。

栢野の大杉アクセス

住所:〒922-0138 石川県加賀市山中温泉栢野町ト10−1

バス

JR加賀温泉駅から北陸鉄道バス温泉山中線経由栢野方面行き終点栢野バス停下車

時間46分 運賃560円 (障害者手帳提示で280円)

*山中温泉止まりのバスが多く栢野行きバスは本数が少ないので注意が必要です。

 

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